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2009年8月 1日 (土)

ガレキ講座-1”気泡を埋める”

PVCフィギュアの普及によってガレージキット(=ガレキ)を作れる、塗れるモデラーさん人口が激減、ガレキ文化消失の危機に…。ということで、お手軽、簡単なガレキ講座始めることにしました。

はじめにパッケージから部品を取り出したら、説明書のパーツリストを見て部品が全部揃っているか、破損、不良品が無いか確認する。

不良品?:ガレージキットの場合ある程度、気泡が有っても”良品”としている場合があり、”佐藤君8号”のガレキの不良基準でも「ディティールが無い修復の簡単な箇所の気泡は許容する。」ということになっている。どうしても出来てしまう気泡もあるし、型の寿命30回の制限では完品を揃えるにも限界が…。ワンフェスに参加しているディーラーさんは、生産技術、機材、設備もピンキリだが、ユーザーさんとしても上の基準で判断して、ある程度は許容、余りにひどい(こんなの修復できるなら、フィギュア丸々作れるよ。ってぐらいの技術の必要なもの)は泣き寝入りする必要は無いだろう。

次にランナーからパーツを切り離し、ゲート跡、パーティングラインを処理。

ポイント:パーティングの段差が大きい場合、低い方に合わせて削ると形がおかしくなる事があるので、パテ盛りも併用しよう。

パテいろいろ

  • ラッカーパテ:(=”タミヤパテ”)溶剤が乾燥することで硬化。接合力が強くきめが細かい。ラッカーシンナーで薄めて筆塗りも可能(=溶きパテ)。乾燥すると収縮する(精度がシビアなところは、完全乾燥を待って加工。)。
  • エポキシパテ:粘土状で造形可能、収縮しない。接合力も強く接合面の合いが悪いパーツ同士の接着にも最適(完全硬化前に動かすと接合力が落ちるので注意。)。
  • 光硬化パテ:光に当てると硬化。極めて硬化が早い(照明に近いほど硬化が早い)。接合力が低く、脆い。
  • 瞬間接着剤:接着剤だがパテとして使うこともできる。光硬化パテやエポキシパテとパーツの境界、極小の気泡等に流し込んで使う(低粘度タイプ推奨)。

 基本はラッカーパテを使い、収縮と乾燥時間が問題になりそうな大きな部分は光硬化パテやエポキシパテをはじめに使い、瞬間接着剤で補強、ラッカーパテ(=溶きパテ)で仕上げるのがパターン。

離型剤:”佐藤君8号”のガレキには離型剤(=製造時に型に塗布し製品の型離れを良くするもの。製品にも残る。場合によっては、塗料がはじかれる。)としてシリコーンスプレーを極薄く使用している。この条件だと特に離型剤を落とす必要はないが、念のためにエナメルシンナーで拭き取る、中性洗剤で洗う等しておこう。

”離型剤落とし”なんてものがあるぐらいだから離型剤の種類や量によってはキッチリやらないといけない場合もるので注意。

気泡を埋める:こちらとしてもかなり気を使っているし、努力もしているがある程度の気泡は出来てしまう。メーカー品でもそれなりにあるので、”ガレキに気泡は付き物”だと思って大きな心で気泡を埋めましょう。

埋めるためには見つけなければならないのだが、小さい気泡の中にはどういう理由かわからないが、溶きパテで洗い塗り(薄く薄めて全体に塗り、その後拭き取ることで筋彫り等凹部分に塗料を残し塗る技法。)しても見つからないものがあり、塗装(エアブラシ)して初めて表出(見付けやすくなる)なんてことも多々あるわけです。手っ取り早いのはサフェイサーを薄く吹きつける(レジン用のサフェイサーをエアブラシで)方法。私はサフェイサーを使わない主義なので、溶きパテの洗い塗りで代替。前述したように、取りこぼしもあるわけですが…。

気泡の埋め方:

瞬間接着剤で埋める:極小の気泡に流し込んで使う(低粘度タイプ推奨)。粘度があるタイプで盛りが大きいと、削るのが大変。

市販のプラ材で埋める:プラ材はevergreenかPlastructの丸棒、d=0.6、0.9mmあたりがあると便利。気泡にドリルで穴をあけて丸棒を刺し瞬間接着剤で接着。

ラッカーパテで埋める:サフェイサーや溶きパテは何だかんだで気泡に入っていかないし、乾燥したら収縮してしまうので…。できれば半乾きの(収縮がある程度済んでいるため)パテを適当なヘラで押し入れて埋める。

ラッカー塗料で埋める:塗装後に見つけた気泡に行う。パテと同様に行う。塗膜を傷付けないように水を付けて耐水布やすりとか、スポンジやすりで仕上げる。無傷で出来ることは少ないかも。

エナメル塗料で埋める:塗装後に見つけた気泡に行う。パテと同様に行う。エナメルだからはみ出した分は簡単に落とせる。案外目立たない。

”エナメル塗料で埋める”は今回はじめてやったので、もう少し検証が必要かもしれないが、かなり使える感じ。

≫ガレキ講座-0”工具”

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