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2018年9月 9日 (日)

モナカ式フィギュア作成法(再掲載)

私が独自に編み出した(他にも同じことをしている人も普通にいるとは思いますが…。)フィギュア作成法である"モナカ式フィギュア作成法"の解説です。

モナカ式フィギュア作成法"の特徴
1)乾燥時間が短い。電気グリル鍋を使うと、さらに短縮。

2)軽い=材料が少なくて済む。

3)芯を使わないので簡単。

4)切断、接合が容易。(プロポーション、ポージングの修正、パーツ分割等)

と長所が多い。一方、短所はというとこれといって思い当たらない。"モナカ式"は現時点で最強?のフィギュア作成法だ。
使用材料)私は粘土(=Mr.クレイ)を使っているが、エポキシパテ、スカルピー等でも応用可能?

粘土の話
粘土は何をお使いだろうか? ”ファンド”を使うことが王道かのようにいわれることがよくあるが、私はMr.クレイ(=プルミエ?)を使っている。ソフト ファンドならまだいいが、とてもじゃないがファンドは使えない。多分ファンドを使うぐらいなら、エポパテやポリパテを使う。それ位、性能と使用感が違う。 Mr.クレイの特性は以下の通り。

1)弾性が無い=指やヘラで形を作ったまま形が決まる。

2)乾燥後の練り付けの接合力が強い。

3)軽い。

4)乾燥が速い。

私がファンドではなく、Mr.クレイを使っている最大の理由は1の弾性の違いだが"モナカ式フィギュア作成法"の特徴である、”切断と接合のし易さ”を発揮させるには、2の接合力もかなり重要。

工具の話
参考までに工具紹介。ほとんど平刀。他は髪の毛の削ぎ落とし等でデザインナイフ(刃が薄いので)、切断に薄刃ノコを使う程度。写真の先が丸い平刀(荒めの空研ぎ紙で加工)はエッジを立てず凹面が削れる。形状的に丸刀より使いやすい(私は丸刀は使わない)。
Imgp2947

顔を作る
プロポーションの基準になるので、顔、頭から作る。
目指すスケールある場合は、絵や図面を作っても良いが、あくまで参考程度で。出来れば、プロポーション構築用の試作品(直立、薄着)を作り、それを基準に 拡縮して作ると良い(練習にもなるし、キャラに対して理解度が上がる。スケールに拘らないなら、これをバラしてポーズ付けても良い。)。それが面倒なら市 販のフィギュアを参考にしても良いでしょう。

絵、図面、立体はそれぞれ別物(遠近法(描き方ではなく原理)の勉強、研究を推奨)。あくまで見た目のイメージを大事にして、図面から寸法を持ってきて、数字に頼り過ぎることのないように。

はじめに輪郭と大きさだけ合わせて図のように作り乾燥させる。
Imgp2931
乾燥後に輪郭と大きさを再調整して図のように目と口の取っ掛かりを入れる。
Imgp2932
ある程度彫り込んだら、鼻を盛り付け乾燥。削り込み、盛り付け、乾燥を繰り返して完成度を上げていく。顔が出来ていると全体がイメージし易いので、出来るだけ完成形まで作り込む。同じ意味で”仮”になることを覚悟してでも、髪の毛もそれなり以上に作り込むと良い。

芯を作る
モナカ式"の名の通り、中空で各部位を粘土で作る。仕上がり寸法近くで作ってもいいし、細めで作ってもいい。
Imgp2856

ポイント

1)肉厚は2~3mm程度にする。

2)空気の”抜け”を考慮する。(入り口と出口作り水蒸気がこもらない様にする。)

3)頭は前後分割で乾燥後接合(顔を造形した後)。

4)腕と脚は”ちくわ状”にする。

当然、肉厚にもよるが、電気グリル鍋100℃で1~2時間で完全硬化。

注)蒸し焼きにならないようふたを少しづらすこと。


組み立て
ご想像の通り?粘土で接合するだけだが…。
Imgp2950
このとき出来るだけ中空構造を維持。これが出来なくて、厚みがある場合はニードル等で乾燥促進用に穴を数箇所開けるといい(後で埋める)。
接合には針金等は使わない。”切断と接合のし易さ”が肝なので。
複雑というか立体的なポーズの場合、乾燥するまで安定しない(脚が取れやすいなど)ので複数回に分けて組み立て乾燥をするといい。
プロポーション、ポージングの修正、パーツ分割等の切断に薄刃ノコを使う。簡単に再接合できるので、躊躇しなくていい。

注意点、小技の紹介
造形そのものについて書くつもりは無いので、今回は粘土造形での注意点と小技の紹介。

注意点1) 手脂の浸透。手を常にきれいに。付いてしまったら落ちないので削り落とすことも考えるべし。

注意点2 )収縮、反り。粘土は無視できる範囲をはるかに超えて収縮する。収縮のし方もケースバイケースで計算しづらい。対策としては、核(骨)になる部分を先に乾燥させて肉付けするといい。これは"モナカ式フィギュア作成法"-4の工程そのものだったりする。
スカートとか髪の毛はよく反るが、反りが発生する仕組みは以下の通り。表と裏に乾燥のスピードに差があるとき(表が早いとする)、表側が乾燥に伴い速く収縮、硬化する。裏側は乾燥、収縮が遅いので、表と裏で寸法差が生じ表側に反る。表側は先に硬化してしまっているので、裏側が乾燥しても完全にそりが戻ることは無い。
対策としては、上記の理由を踏まえて乾燥速度に差が出ないようにする。板状のものであれば、垂直に立てやるといい。無理なときは、形状を拘束する。乾燥してから切断して修正する。などの方法がある。

注意点3) 粘土以外の材料を使わない。プラモから入った人は(私も含めて)パテとかプラ板とか使いたがるが、つかったら負け。この工法の長所を殺してしまうことになるし、粘土を使っている意味も半減する。理由は色が変わる。強制乾燥できないなど。

小技1)乾燥した粘土をコテ(実際は平刀、ニードル等)を押し当てて潰してディティールを作る。粘土の組織が破壊されてもろくなることがあるので注意(水で濡らすと再結合する)。

小技2)乾燥した粘土の表面を適度に湿らせ、コテ(実際は平刀、ニードル等)でディティールを作る。

コーティング
どこまで粘土で造るか、だが、とりあえず完成までもっていく感じでやって、自分なりに、もうちょっと仕上げた方が、とかコーティング後の方がやり易いとか実際に作ってつかんでいくと良いでしょう。

コーティング素材いろいろ

1.サフェイサー、溶きパテのみ:粘土が表出し易く、結果的にかなり厚く塗らなければならず…。 

2.注型用エポキシ+溶きパテ:注型用エポキシにダブ漬け、仕上げに溶きパテ。硬化後の硬度はかなり高め、粘性が高くディティールが潰れ易い。(私は1回しかやったこと無いが、そう悪くは無い。)

3.ウレタンクリアー(塗料)+溶きパテ:2の注型用エポキシと似た感じ、粘性は低め。

4.クリアーラッカー(塗料)+溶きパテ:硬度は低め、価格が安く、作業性、加工性も高い。長時間(2~3時間)ダブ漬けにして粘土に浸透させることも可能。かなり臭い。

わたしは4のクリアーラッカーを使っている2、3もアリ。
以降は4の詳細。クリアーラッカーは木工用のものを1~2割薄めて使う。筆で塗る場合はベットリ盛るような感じ。乾くまでに粘土に浸透する。ダブ漬けにしても簡単。
さらに浸透させたければ、長時間(2~3時間)ダブ漬けにする。ビニール袋に入れて空気を追い出し、密閉する。(期待ほどの効果は得られないかも?)
乾いたらここでヤスってもいいし、直接溶きパテを塗ってもいい、パテは厚塗りの必要は無い。あとはヤスって仕上げたり、細かいディティール追加して完成。











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